「新築と勝負ができる付加価値が欲しかった」
仲介店舗を持たない管理業務メインの不動産業者としては最大手の株式会社タカラ様。オリジナルのブロードバンドサービス「タカラBB」を開始するにあたって、弊社で技術協力をさせて頂きました。今回は、取締役 管理部長・松元 伸弥様、管理部 課長・長屋 宏二様にお話しをお伺いしました。
Q1.御社、ならびに御社の事業内容について、ご紹介をお願い致します。
賃貸マンションの管理業をメインで行っております。不動産売買では、賃貸マンションの一棟売りを中心に仲介しており、売買の仲介で買っていただいた物件を管理させていただくというスタイルで、管理戸数を増やしております。もともとは売買のみの会社でスタートしましたが、売買だけでは情勢に波があるため、途中からメインを賃貸管理に移し、現在に至ります。管理戸数は現在約8,700戸程度です。個人オーナー様などの通常の管理と、ファンドやリートなど投資法人のPM業務を併用して行っており、8,700戸の内約3,000戸程度がPM受託です。
Q2.賃貸業界・集合住宅の、最近の状況をお聞かせいただけますか?
リーシングに関しては、非常に多くの新築マンションが建設され供給過剰となった賃貸業界では、築年数の経過している物件は特に厳しい状況になってきております。弊社の場合は築15年~20年くらいの物件が多いので、今の状況は決して楽観視できる状況にはありません。さらに、今まで新しい物件は相場より賃料が高かったのですが、ここ5年くらいで建築されたファンド所有物件などを、転売等で安く手に入れたオーナー様が、賃料を相場まで下げて募集を始めると、築年数の経過した物件はますます苦戦を強いられますね。
Q3.御社の管理物件に、インターネットフリーを導入することになった経緯やポイントをお教えください。
賃貸物件の供給過剰により競争が激化している業界の中で、築年数が経っている既存の物件が新築と勝負していくには、既存の物件に今までにない付加価値を付ける必要があると感じました。もちろん賃料を下げて募集するという手段もあるのですが、出来るだけ賃料を維持しながら稼働率を安定させる方法を模索していました。賃料維持や稼働率アップに効果のあるものは何だろう、と考えた時、インターネットは今後も延びていくのは当然予想されますし、「インターネットフリー」となると付加価値としてはかなり有効だろう、客付けもしやすくなるだろうと判断し、サービスの提供に踏み切りました。
Q4.実際にインターネットフリーを導入してみて、入居の促進あるいは退去の防止に効果がある、という実感はございましたか?
導入前には結構空いていた物件が、「インターネットフリー」導入後の約1年間、満室もしくは満室に近い状況でずっと続いている、ということです。入居希望者を「インターネットフリー」物件に案内する際にも「インターネットフリー」ということが最終的に入居を決めるポイントになっていると、仲介する側からの話しがありました。退去抑止でも、このサービスを使っている方と使っていない方では、使っていない方のほうが、退去率が高いというデータが取れましたので、「インターネットフリー」の効果をとても実感しました。
Q5.最後に、弊社に対するご意見、ご要望をお聞かせください。
「インターネットフリーですよ」ということがどれだけメリットがあるのかということをユーザーにどう告知できるのかという点と、大手不動産のポータルサイトには「インターネットフリー」というカテゴリがない状況の改善について、今後に期待をしたいところです。現状では「光が入っています」で停まっているので。要は、現地に案内に行くまでの告知方法ですね。ユーザー・仲介業者さんへの告知を強化し認知度がもっと上がれば、もっと大きな効果を期待できるのかなと思いますので、ファイバーゲートさんと一緒に取組んでいきたい課題です。