事例紹介

- CASES -

再エネと通信サービスを融合したスマートマンション

スマートマンションの概要

  • 導入対象

    新築マンション

  • 所在地

    北海道札幌市

  • 戸数

    6戸

  • 導入開始時期

    2025年4月~

-選ばれる物件へ- 再エネ×通信の付加価値

マンション・アパート経営の激化する競争で優位に立つために、「空室対策」は最も重要な経営課題の一つです。従来の内装リフォームや家賃調整といった手法だけでは、入居者の多様化するニーズに応え、物件の魅力を維持し続けることは困難になっています。これからの時代に求められるのは、入居者の暮らしそのものを豊かにし、物件の資産価値を未来にわたって高める、本質的な付加価値の創出といえます。
本記事では、再生可能エネルギーと通信インフラを融合させることで、全く新しい居住体験を提供する次世代エコロジーマンションの導入事例をご紹介します。このソリューションが、いかにして物件を「選ばれる物件」へと変貌させ、長期的な安定経営に不可欠な競争力を強化するのか、その具体的な仕組みと戦略的価値をご紹介します。

再生可能エネルギーの未来をイメージした画像

エネルギーと通信が創る、新しい暮らしの価値

これからの集合住宅経営において、エネルギーと通信の融合は、物件の価値を根底から定義し直す不可欠な要素となります。再生可能エネルギー技術とIoT技術が連携することで、単なる省エネや利便性の向上に留まらず、持続可能で快適、かつ安全な、全く新しい暮らしのスタイルが生まれるでしょう。再生可能エネルギーによるクリーンな電力が、生活を支える通信インフラと繋がったとき、そこには未来の居住体験が広がります。
この先進的な暮らしを具現化したのが、当社グループが提供する太陽光発電サービス「SOLERIO」と、インターネット無料マンションサービス「FGBB®」を融合させたエコロジーマンションです。

Wi-Fiが使える施設

自家発電・自家消費を支える太陽光発電システム

自家発電・自家消費モデルの導入は、オーナー様にとって、単なる電気代削減以上の価値を持ちます。これは、単なるバックアップ電源としてだけでなく、事業継続性(BCP対策)を確保するための投資として位置づけることもできます。
災害が発生し、競合する物件が停電で機能を停止する中、当該物件は電力が供給され、通信インフラやセキュリティ設備を維持することができます。「創エネ」によって安定した生活を送れるということは、入居者の信頼を高めることに繋がります。
今回導入された太陽光発電システムは、太陽光を高効率で電力に変換する「単結晶シリコンセル」がパネルに使用され、さらにパネルの裏面の反射光まで捉える「両面発電パネル」を採用することで、限られたスペースで最大の発電効率を追求しています。

Wi-Fiが使える施設

SOLERIOの太陽光発電システムは、単に高品質なパネルを厳選するだけでなく、設置環境と地域特性を徹底的に解析した綿密な計算によって構成されます。
例えば今回の物件では、パネルの総出力は18kWに設定しています。これは、10メートル地点の高さ制限といった建築基準法の制約をクリアしつつ、地域環境や入居者の快適性など、多岐にわたる要素を慎重に調整した結果です。実際、晴天が続いた日には1日で70kWhを超える発電を記録しており、その実力を明確に裏付けています。
寒冷地特有の課題を克服する配慮も行っています。北海道の気候を考慮し、屋上パネルは積雪が自然に滑り落ちる50度の角度に設定し、長い冬の間も発電効率を維持します。太陽光発電は「熱」ではなく「光の量」で発電するため、日照時間が確保できれば寒冷地でも発電に不利にならず、このシステムはあらゆる環境下で安定稼働を実現します。一方、低階層となる2階部分のパネルは、近隣住民への反射光による光害や、居住者の窓からの景観への配慮から20度に設計しています。

Wi-Fiが使える施設

電力の効率的な分配と見える化

先進的なエネルギーシステムを導入する上で、オーナー様が最も重視する点の一つが、導入後の運用効率と管理の利便性です。発電した電力を無駄なく、かつ公平に各住戸へ分配し、システム全体を円滑に管理するために、「SOLERIO」の蓄電池には電気を貯めるという機能以上の設計思想が組み込まれています。
蓄電池に蓄えられた電力は、パワーコンディショナーや分配ユニットを経由して各家庭へ供給されます。この効率性を最大化する技術が「低圧一括受電」方式です。棟全体で電力を契約し、蓄電池間で融通させることでエネルギーロスを抑制します。これは、マンション全体で電力を賢く「シェア」するという新しい考え方であり、電気代の最適化に大きく貢献します。入居者にも直接的な経済的メリットを提供できるため、物件の魅力を一層高めます。

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システムの運用は、エネルギーの「見える化」によってさらに高度化されます。施設管理者はクラウド上の管理画面から棟全体の発電量・消費量をリアルタイムでモニタリングでき、そのデータは異常検知やメンテナンスに活用されます。同時に入居者もスマートフォンで家庭の電力使用量を手軽に確認できるため、透明性の高いエネルギー管理が実現します。

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「FGBB®」の導入で実現するHome IoT

顔認証でエントランスを解錠できるIoTインターホン「FGスマートコール」。この便利なシステムは、構内の通信インフラを通じて居住者のスマートフォンと連携します。外出先からでも来訪者に対応でき、置き配依頼も遠隔操作で完結します。こうした体験は暮らしの質を格段に向上させる魅力となり、結果として競合物件との明確な差別化、すなわち効果的な空室対策に繋がるのです。
そしてこの革新的な暮らしは、環境や地域特性を深く考慮して設計された、信頼性の高い自家発電システムによって支えられています。

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建物内の通信網を活用した省エネなネットワークカメラは、建物内の通信を活用し、さらに太陽光と蓄電池による再エネ電力で稼働します。これにより、停電などの非常時でも24時間365日セキュリティが途切れない監視システムを維持できます。停電時にもセキュリティが途切れないという安心感は、入居希望者にとって大きな付加価値となり、物件の差別化と資産価値向上に直結する強力な空室対策となります。

Wi-Fiが使える施設

導入オーナー様の声

今回、太陽光発電サービス「SOLERIO」と、インターネット無料マンションサービス「FGBB®」を融合させたエコロジーマンションを導入されたオーナー様は、その価値を次のように語っています。
「一番大切なことは、自家発電自家消費を自らが実感できていることです。総計2,000万円ほどの投資がありましたが、補助金も活用し、今回のエコロジーマンションを完成させることができました。補助金のおかげで、建てるハードルが確実に下がりました。」
「またFGスマートコールは重い荷物を持っている時や両手が塞がっている時に大変便利です。物理的な鍵しか所持していないと家、車庫、倉庫など、鍵だらけで取り出すのが大変ですが、FGスマートコールはそれを全て解決してくれる本当にありがたいIoT設備です。」
※安全のため、外出時は物理キーも所持することを推奨しています。
環境価値と日々の利便性を高めるIoT設備。この2つの組み合わせが、決して安くはない投資のハードルを乗り越えるだけの確かな価値を生み出しているのです。

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再エネと高速通信インフラが融合したこれからの暮らし

入居者無料インターネットというインフラが当たり前となった現代の集合住宅において、今後は『速度』・『安定性』・『利便性』といった通信の「質」が、物件の競争力を大きく左右します。当社が提供する全戸一括Wi-Fiサービス「FGBB®」は、期待に応える品質を提供し、エネルギーの最適化やIoT活用を実現するための重要な土台となっています。
この通信インフラに「SOLERIO」の太陽光・蓄電システムが融合することで、構内インフラとしての真の価値が生まれます。エネルギーと通信の融合が、入居者に揺るぎない安心を提供するのです。
当社グループは、単なる通信会社ではありません。私たちは「再エネ × 通信のインフラベンチャー企業」として、これからの時代のスマートライフを支え、更なる事業発展と高品質なサービスの提供を続けます。

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YouTubeの事例動画(Fibergate公式)

ファイバーゲートのインターネット無料マンションサービス「FGBB®」

マンション・アパートのインターネット無料賃貸サービス「FGBB®」は、全国の賃貸物件で導入いただける入居者が無料でインターネットを利用できるようにするサービスです。
FGBB® サービスサイト

太陽光発電サービス「SOLERIO」

ファイバーゲートの「SOLERIO」は、太陽光パネルと蓄電池を組み合わせて、自家発電自家消費型の太陽光発電システムを構築します。
FGBBと太陽光発電を組み合わせることで、建物の価値を最大限に引き出します。
SOLERIO サービス紹介ページ