テレワーク対応マンションWi-Fiサービスとは
サービスリリースの背景
昨今の働き方改革に伴い、企業においては育児・介護と仕事の両立を目指し、柔軟な勤務形態の実現が求められておりました。さらに新型コロナ肺炎感染拡大によるテレワークへの移行が急務となっております。
しかしながら、急場しのぎの導入で、通信環境やセキュリティ対策が不十分なままテレワークを実施している企業も少なくありません。テレワーク環境を標的とするサイバー攻撃が増加しているとの報道が増えてきており、テレワーク時の情報漏洩対策やサイバーセキュリティ対策がより現実的に求められています。
そこで当社は、昨今のテレワーク需要の高まりに対応するため、サイバー空間でのセキュリティソリューションを提供するデジタルデータソリューション株式会社(以下、「DDS」とします。)と事業提携し、DDSのサイバーセキュリティ技術を活用したテレワーク対応のマンションWi-Fiサービスを2020年6月より開始することといたしました。
テレワーク対応、マンションWi-Fiサービスとは
DDSの不正通信監視装置を組み合わせることにより、「大容量回線による通信の安定化」と「不正通信監視装置によるセキュリティ強化」を一体的なサービスとして、ワンストップでご提供いたします。VPNやDDHBOXによって外部からの不正な通信を防止することで、企業の機密情報の漏洩を防止し、個人のプライバシーにも配慮した安心・安全な環境を構築します。
これにより、在宅ワーカーが知らぬ間にサイバートラブルに巻き込まれるのを防ぎ、企業は安心して社員を在宅勤務に従事させることが可能となります。
サービス概要
入居者無料Wi-Fiサービスに、さらに大容量の回線とセキュリティ対策を追加したサービスを提供します。
- ① DDS社の不正通信監視装置『DDHBOX』を使用したサイバーセキュリティ対策
- ② 大容量回線による通信の安定化
- ③ VPN対応
※企業VPNとの接続にも対応可能です。 - ④ 個別回線の提供(オプションサービス)
VPNのアクセス方式で個別の回線を敷設したいという場合や、マンションの一室をオフィスとして使うようなヘビーユーザーには、個別の回線敷設の手配も行います。
ファイバーゲートの認証システムについて
ファイバーゲートの通信機器には、Wi-Fiに接続した際に強制的に認証画面を表示させる認証システムを搭載しております。利用者に申込時に簡易登録を行っていただくことにより、属性情報の取得・デバイスの特定が可能です。
また、インターネットに接続した利用者を任意のウェブページに自動的に移動させるリダイレクト機能も持ち合わせています。
これまで培ってきた認証システム・リダイレクト機能のノウハウを活用し、予め登録したデバイスのみWi-Fi接続を許可することによって、セキュリティをさらに強固なものといたします。
「DDSの不正通信監視製品(DDHBOX)」について
DDHBOXはIoTデバイスそのものを守るだけでなく、感染したIoTデバイスから社内、家庭内ネットワークを守るという役割を果たします。ハッカーが使用するC2サーバへの不正通信を自動で検知・遮断する出口対策の製品になります。これまで有人の監視サービスでは価格面で中小企業が導入することは不可能でした“官公庁レベル”の通信監視を自動化し、月額費用を抑えることで、幅広い業種業態のお客様に好評いただいております。
今後の展開
在宅ワークやテレワークといった働き方が一般化するなど、外出離れが進むことでこれまでの主流だったモバイル通信との向き合い方に変化が生じ、自宅の通信環境を強化したり、IoT機器を導入するなどの多様なニーズが生まれると考えられるため、Wi-Fiの付加価値向上に資する事業や、テレワーク環境の構築などオンライン化支援事業の拡大を目指しております。
マンションWi-Fi入居者無料サービスのサイバーセキュリティ対策を実現するのみならず、企業向けのサイバーセキュリティ対策製品・サービスとして販売するなど、より安心・安全なテレワーク環境、ホームIoTの実現を念頭に“新時代の集合住宅”を展望しながら、快適な通信サービスの実現を推進してまいります。